はじめまして!きのぴーと申します!

SEO対策って楽しいですよね😉
meta tag、ページネーション、canonical、パンくず、サイトマップ、画像圧縮...などなど、対策しないといけないものは山程あります。
web制作が比較的楽だといわれている Ruby on Rails であっても全部一から導入するのはとても手間ですよね。しかし Rails には SEO対策に使える便利な gem たちが存在します。

今回は弊社サービスで実際に導入した meta-tagssitemap_generator の2つを紹介したいと思います。

Title, Description, OGPの設定に meta-tags

SNS からのシェアや流入が増え始めた今、 タイトルとディスクリプション、 OGP はしっかりと設定してSEO対策しておきたいところ。
そんなときに meta-tags という gem を使えば超簡単に対策できちゃいます!

meta-tags の実装

まずは Gemfile に

gem 'meta-tags'

と書いて

$ bundle install

続いて、文字数制限などを変更できるファイルを作成するコマンドを打ちます。

$ rails generate meta_tags:install

config/initializers/meta_tags.rb というファイルが出来上がりますが、デフォルトの設定のままでよければ特に何も触らなくてOKです!

次に application_helper.rb に下記にように追加します。

# application_helper.rb
def default_meta_tags
  {
    site: 'ほげほげのサイト',
    reverse: true,
    separator: '|',
    og: defalut_og,
    twitter: default_twitter_card
  }
end

private

def defalut_og
  {
    title: :full_title,          # :full_title とすると、サイトに表示される <title> と全く同じものを表示できる
    description: :description,   # 上に同じ
    url: request.url,
    image: 'https://example.com/hoge.png'
  }
end

def default_twitter_card
  {
    card: 'summary_large_image', # または summary
    site: '@hogehoge'            # twitter ID
  }
end

ここで記述した default_meta_tags は全ページ共通のものになります。

layout ファイル的なものに下記のように display_meta_tags を使って定義したメソッドを読み込んで...

/ _layout.html.slim
html
  head
    = display_meta_tags(default_meta_tags)

  body
    == yield

あとは個別のファイルに set_meta_tags を使って下記のように title や description を設定します。

/ hoge.html.slim
- set_meta_tags title:       'たいとるほげほげ',
                description: 'ディスクリプションぴよぴよ',
                og: { image: 'https://example.com/piyo.png' }

ここで設定した title などはこのページの固有のものになります。もちろん、 OGP の画像などもここで個別で設定することができます。

するとこんな感じに表示することができます!

<title>たいとるほげほげ | ほげほげのサイト</title>
<meta name="description" content="ディスクリプションぴよぴよ">
<meta property="og:title" content="たいとるほげほげ | ほげほげのサイト">
<meta property="og:description" content="ディスクリプションぴよぴよ">
<meta property="og:url" content="http://localhost:3000/">
<meta property="og:image" content="https://example.com/piyo.png">
<meta name="twitter:card" content="summary_large_image">
<meta name="twitter:site" content="@hogehoge">

そして下記のようにすれば、 canonical を設定することもできるみたいです!URL最適化もできちゃう!便利!

- set_meta_tags canonical: 'https://example.com/'

ちなみに弊社サービスの twitter card はこんな感じになっております。
留学くらべ〜るの twitter card
by Card Validator - Twitter cards

facebook の OGP もいい感じになってますね

検索結果にウェブサイトを載せたいなら sitemap_generator

ウェブサイトを作ったら、早く Google の検索結果に出るようにしたいですよね。
その場合、 sitemap.xml というファイルを作って Google Search Console というサービスにその sitemap.xml を登録しないといけません。

sitemap_generator を使うと、サイトマップ( sitemap.xml )を自動生成できて、さらに Google Search Console に自動送信することが可能なのです!

sitemap_generator の実装

まずは Gemfile に

gem 'sitemap_generator'

と書いて

$ bundle install

続いて、サイトマップを設定するファイルを下記コマンドで作ります。

$ rails sitemap:install

出来上がった config/sitemap.rb というファイルに、 Google にインデックスさせたいページを書いていきます。

# config/sitemap.rb
SitemapGenerator::Sitemap.default_host = 'https://example.com' # サービスのURL

SitemapGenerator::Sitemap.create do
  add articles_path, changefreq: 'daily'                       # 記事一覧ページ

  Article.find_each do |article|                               # 記事詳細ページ
    add article_path(article), changefreq: 'daily',
                               lastmod: article.updated_at
  end

  ...
end

設定ファイルには articles_path のように routes.rb で出来上がったパスを書いていきます。

そして rails sitemap:refresh コマンドを叩くと sitemap.xml.gz が生成されます。

In '/myapp/public/':
+ sitemap.xml.gz                                         368 links /    3.65 KB
Sitemap stats: 368 links / 1 sitemaps / 0m00s
...

生成されるサイトマップは随時変更されるものだと思うので、 .gitignore に下記を追加してしまいましょう。
ちなみにデフォルトでは public/ 配下に生成されます。

# .gitignore
public/sitemap.xml.gz

サイトマップを自動生成したい

サイトマップを自動生成するには方法はいくつかありますが、 whenever という gem を使って crontab に登録する方法が便利かと思います。

# config/schedule.rb
every 1.day, at: '4:00 am' do
  rake '-s sitemap:refresh'
end

1日1回 朝4時にサイトマップを自動生成されるような設定。
:refresh にすると、サーチエンジンにサイトマップの更新をお知らせしてくれます。便利。
お知らせしたくない場合は :refresh:no_ping です。

クローラーにサイトマップの存在を知らせる

よりインデックスされやすくするために、 public/robots.txt に下記を追加します。

# public/robots.txt
Sitemap: https://example.com/sitemap.xml.gz

Google Search Console で sitemap.xml.gz を登録する

Google Search Console の インデックス => サイトマップ新しいサイトマップの追加 にサイトマップの存在するパスを書きます。そして送信。
送信されたサイトマップ で現在のステータスなどを確認できます。
ステータスが変更されるまで、1~2日くらいかかった気がします🤔

search console の設定画面

sitemap を送ってしばらくした後、ステータスがこのように帰ってきました。

search console 上のサイトマップステータスの確認画面

どのページが見れないかなどが確認できて便利!

終わりに

SEOに使える gem たちはこの他にも、ページネーションには kaminari 、パンくず設定には gretel などなどたくさんありますが、ご紹介はまた次回とさせていただきます🙇

ではまた後編でお会いいたしましょう! 以上、きのぴーでした!!